やがて、その日はやってきた、1981年7月25日第34回富士登山競走である。
前日に、大会主催者が斡旋してくれた、民宿「和楽」に1泊することにしまし、この宿に泊まった事が、その後の私の富士登山競走制覇に好影響をあたえたのは確かです。
その理由は、この宿に、歴代優勝者の1人の北村泰一(きたむらたいち)さんが毎年泊まっていたからでした。
31回大会に優勝していた北村さんは、それ以外の年も必ず10番以内に入っているという、抜群の強さと安定感をもっていました。
ですから、この宿に泊まる他の選手からも尊敬されていて、みんな夕食の時に、北村さんの話を聞いて、翌日の大会で完走するための、秘訣を少しでも教えてもらおうと必死でした。
私といえば、まだ富士登山競走の苛酷さも知らず、明日はやってやるぞという、自信が湧いてきたの、おぼえています。
続く
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