2012年10月23日火曜日

富士山への道

 それは、突然の雨と風でした、雨ガッパを着ているのに、とにかく寒い、両手はかじかんでくるし、体は震えてくるしで、天に向かって「こんちくしょう」って叫びたくなりました。

 やっとの思いで、山頂に着いたのですが、あまりの寒さで用をたしたくなり、山頂のトイレに駆け込みました、用をたしたら、体がガタガタ震えてきて、なかなか外に出れないのです。

 もう測候所に、行くのは、諦めて下山しようと思う弱い自分と、いやもう少し我慢して測候所に行き山頂印を押して、登った証拠を残そうと思う強い自分の心の闘いがしばらく続いた後、意を決して、測候所目指して、思いっきり走りました。

 なんとか、測候所に辿り着き職員さんに中に入れてもらった時は、本当に助かったと思いました。

 ところが、去年と同じように暖かいお茶とお菓子をご馳走になったのですが、体の震えが、なかなか治まらなかったのです。

 これは、早く下山しないと、命が危ないと思い、職員さんにお礼を言って、慌てて下山しました。

 五合目に着くと雨は降っていませんでした、富士山では、よく山頂付近だけ天気が悪い事があります、まさにそんな日でした。

 

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